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古代中国で「陰陽五行説」という膨大な理論が成立した。簡単に言うと、“すべての存在は木・火・土・金・水の5要素(これを五行という)で成り立ち、すべての存在は陰と陽の側面を持つ”という考え方である。
陰陽五行説は中国文化圏(日中韓ベトナムなど)に大きな影響を今日にも及ぼしている。漢方医学や薬膳料理などもこの理論に従っている。 「陽の季節である夏には陰の食べ物である野菜を食べる。陰の季節である冬には陽の食物である根菜類を食べるとバランスが良い」などという。 木・火・土・金・水の五行は色彩・季節や方位にも振り分けられる。木(青・春・東)、火(朱・夏・南)、土(黄・中央)、金(白、秋、西)、水(黒・冬・北) 日本の国技である大相撲では、東西南北に青房、白房、赤房、黒房が飾られ、中央は土俵で黄色である。 土俵の上で白黒をつける。白が陽で黒が陰である。 若い時代を青春というのもこの理論による。すると老齢期は白秋時代ということになろう。皇太子を東宮というのも、まだ一人前でないことを「青い」というのもこの理論による。 陰陽五行説によれば、すべての陽気の根源を「太陽」といい、すべての陰気の根源を「太陰」という。太陽は赤(朱)で、太陰は青で示す。これを天体に当てはめれば、日月となる。 日月と五行の星(木星・火星・土星・金星・水星)で一週間が成り立っている。 日月を太陽太陰と呼ぶのは陰陽五行説の用語なのだ。 不思議なことに日本では、「太陽と太陰」という言い方はあまりしない。「太陽と月」という言い方が一般的であろう。「日と月」だと何か落ち着かないからであろうか。 陰陽五行説では「太陽は赤い」という。これは日本語の「明るいものを赤いという」感覚と矛盾しない。日本語の「赤い」には黄色や橙色など多くの色彩が含まれていたが、中国の陰陽五行説が導入されると、「赤」に純化されていった。太陽は決して黄色ではないのが陰陽五行説である。 日月、天地、男女、君臣、夫婦、東西、南北、山川、乾湿、表裏、上下、左右など陽と陰とに分類され、それぞれ異なり対立しながらも互いに補いあう。 太陽と太陰が見事に調和融合した根源的な状態を「太極」といい、韓国のシンボルマークとなっている。 韓国国旗・太極旗 「日の丸」の赤丸がもしも「太陽」を意味しているならば、ものごとの二面性を理解せず(陰の部分を無視し)、「陽」だけをシンボルにした「行け行けドンドン」の旗であるといえなくもない。
by hangeshow
| 2008-08-06 11:29
| 太陽の話
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